「携帯電話」
「携帯電話(スマートフォン)」
携帯性:★★★
有用性:★★★
使用頻度:★★★
いうまでもありませんが、携帯電話 は現代人のマストアイテムです。
携帯電話とインターネットの出現が、21世紀の社会や文化を作り上げているといっても過言ではありません。
とりわけ、携帯電話とインターネット機能(正確にはインターネットに接続できるパソコンの機能)を併せ持ったスマートフォンは、現代をもっとも象徴するアイテムです。
このブログも、スマートフォンで書いていますし、今更スマートフォンの便利さを書いても意味がありません。
そこで、今回は災害時や緊急時にスマートフォンがどのように役立つか?
どんな使い方ができるのかを考えてみたいと思います。
(ちなみに、筆者は生粋のiPhoneユーザーのため、基本的にiPhoneを使った場合を想定して書きますが、たぶんAndroid携帯も大きな違いはないと思います)
◆通信手段
携帯電話(スマホ)は言うまでもなく電話ですから、そのまま他者と連絡をとる通信手段として使えます。
ただし、2011年に発生した東日本大震災の際は、東京都内で勤務している筆者もまったく電話が繋がらないという事態を経験しました。
有事の際は、回線が混雑して電話としての機能はあまり役立たないかもしれません。
一方で、メールやSNSなどインターネット回線を利用した通信手段は(100%の状態ではないにしろ)利用が可能でしたので、家族に最低限の安否を伝えることはできました。
そういった意味でも通信手段としてのスマホは有用です。
◆情報収集ツール
スマートフォンはインターネットの閲覧が可能ですので、ネットから情報を得ることができます。
携帯電話会社の通信電波が混雑または制限されていても、Wi-Fiなどでもインターネットを利用することができます。
インターネットにアクセスさえ出来れば、無限に情報を収集できますので、大変心強い限りです。
また、2011年の東日本大震災の際には鉄道などの公共交通機関が全てストップしてしまったため筆者は職場に宿泊して夜を明かしたのですが、その際にはスマホのラジオアプリを使用してWi-Fiでのインターネット経由でラジオを受信して情報を得ることができました。
この時、災害時に正確な情報を得ることの重要性と、情報収集の手段を確保することの必要性を思い知りました。
普段から携帯ラジオは持ち歩けませんので、スマホがラジオの代わりになるのはおおいに助かります。
皆さんも、万が一に備えてラジオアプリをインストールしておくことをオススメします。
◆ライト
これは案外見過ごされがちですが、筆者はスマホは最高の光源(ライト)だと思っています。
都会に住んでいると灯りに困ることはほとんどありません。夜でも街灯が夜道を照らし、24時間営業のコンビニや飲食店が煌々と町を照らしてるため、ライトの必要性をあまり感じません。
しかし、災害が発生して電気がストップすれば光は失われます。それが夜だったり、地下街だった場合には完全に暗闇となってしまいます。
そういった場合を想定して、防災マニュアルなどでは、普段から懐中電灯などのライト類の持ち歩きを推奨していますが…普段からライトを持ち歩くなんて面倒この上ないですよね…。
なので筆者は有事の際のライトはスマホで十分だと考えています。
スマホ画面の灯りだけでも暗闇で足元を照らす光源としては十分な明るさがあります。
また、iPhoneにはスマホカメラのライトを点灯したままにする機能があり、ちょっとした懐中電灯並みの明るさがあるので、緊急時にはライトとして十分機能してくれます。
このライト機能ですが、以前旅行先で宿泊施設から近くの温泉に行った帰り、夜になってすっかり暗くなり街灯もない道だったため、真っ暗で足元すら見えない状態だった時に大活躍してくれました。田舎道で歩道のすぐ脇は農業用の水路になっていたので、灯りが無ければ安心して歩くことができないところでした…。
この筆者の経験からも、スマホは災害時にライトとして活躍してくれることは請け合いです。
◆救助アラーム
大地震などが発生して被災した場合、倒壊した建物内に閉じ込められて救助が必要な状況におちいるかもしれません。
そういった事態に備えて防災マニュアルでは、ホイッスル(笛)の携帯を推奨しています。このホイッスルを吹くことで救助隊などに自分の存在と場所を知らせるための手段なのですが…このホイッスルも普段から持ち歩くことはあまり無いと思います。
そのでスマホの登場です!
音楽プレーヤーや目覚ましとしても機能もあるスマホですから、音を鳴らすことは得意分野です。
ボリュームを最大にして音を鳴らせば、閉じ込められた状況でも外部に存在を伝えることができます。
ホイッスルやスマホがなくても、大声で叫んで助けを呼ぶことはできますが、大声を出し続けることは体力の消耗にもつながりますし、瓦礫のホコリなどで喉を痛めて声が出し辛くなっている可能性もありますので、スマホによる救助アラームの発信は有効な方法だと思います。
◆記録媒体
被災時にメモ帳や筆記具を携帯しているとは限りません。そんな時もスマホが活躍してくれるでしょう。
スマホのメモアプリを使って避難に必要な 情報をメモしたり、カメラアプリで情報を撮影して記録しておくこともできます。
近年では、被災者がスマホで被災時の動画や写真を撮影して、それがニュースで使用されたり貴重な記録映像となる場合もあります。
(命の危険が迫っている状態で、動画の撮影はあまりオススメできませんが…)
◆精神安定
被災するとものすごく不安になると思います。
普段感じることのない生命の危機にさらされた時に冷静さを保つことは難しいでしょう。
しかし、そんな時こそ冷静さを失わず助かる方法を模索する必要があると思います。
皆さんのスマホにも、大好きな音楽や大切な人との想い出の写真などが収められていると思います。心細くなったり不安で押しつぶされそうな時は、そういった想い出を見たり聞いたりすることが精神の安定につながり、冷静さを取り戻してくれるのではないでしょうか?
◆電池が切れに注意
ここまで災害時のスマホの有用性や活用法について書いてきましたが、そんな便利なスマホも電池が切れてしまっては使い物になりません。
有事に備えて電池が切れ対策は普段からしておきましょう。
外出前にはできるだけ充電を100%にしておくとか、出先での電池が切れに備えてモバイルバッテリーを携行するなど、いざという時に電池が切れにならないように、十分注意しましょう。
普段から肌身離さず持ち歩いているスマホ。
有事の際にも役に立ってくれる心強い存在です!
( ゚∀゚)ノ