災害への備え(装備品)ブログ

日々の生活で起こり得るさまざまな「災害」への備え(装備品)に関する筆者のコダワリを綴るブログです。

防災について考える③

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 防災について考えるシリーズ

防災について考える① - 災害への備え(装備品)ブログ

防災について考える② - 災害への備え(装備品)ブログ

最後となる今回は、避難の度合い(避難レベル)に応じた準備について考えていきたいと思います。

 

 

◆避難レベルを考える
それでは、具体的にどういった準備が必要かを考えていきたいと思います。
これはあくまでも筆者の居住地域と生活スタイルを元にした想定ですので、考え方の参考程度にお読みください。

一般的には防災の備えてとしては、防災グッズを入れた持ち出し袋(防災袋)を用意して、大地震などが発生した場合にはそれを持って逃げましょう…といったことが推奨されています。
しかし、本当にそれが正解なのでしょうか?

 

もちろん、防災グッズをひとまとめにして用意しておくことは必要だと思います。
しかし、大地震が発生して自宅が今にも倒壊しそうなシチュエーションで、ちゃんと防災袋を持ち出せるでしょうか?

 

まず、避難のレベルを3段階に分類して、各々のシチュエーションごとに考えていきたいと思います。

 

●避難レベル3 「緊急避難」

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もっともひどい状態での避難レベルの想定です。
今にも自宅が倒壊するような大地震に見舞われ、命からがら着の身着のままで家を飛び出し、そのまま避難所へ身を寄せる…といった状態を想定しています。
このレベルでは、防災袋を持ち出すとかそんな余裕はないハズなので(持ち出せればラッキーくらいの感覚です)、まずは命を第一に考えて避難を優先します。

もう、こうなると準備うんぬんのレベルではないです。すべてあきらめて避難しましょう。

 

●避難レベル2 「通常避難」

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自宅は倒壊から免れたものの、被災のダメージで居住が困難だったり、近所で火災が発生して避難を余儀なくされるなど、自宅を出て避難せざるを得ない状態です。
避難まで多少の時間的猶予があると思われるのでここで初めて準備しておいた防災袋が役に立ちます。
防災袋の中には、避難所生活を想定した品を用意しておくことが重要になるでしょう。

地域性として、すぐ近所の避難所に身を寄せる予定なので、野宿や野外でのサバイバル生活などは想定しておらず、防災袋には何日分もの水や食料を入れておく必要はないと思います。

例えば、小学校の体育館に避難すると想定した場合、最低限雨風はしのげて寝る場所は確保できると思われるので、必要な物は最低限の日用品や着替えなどがあれば、避難所生活には対応できるでしょう。
※避難レベル2「通常避難」で具体的にどんな物を用意するべきかは、また別の機会にブログにまとめたいと思います。

 

●避難レベル1 「自宅避難」

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自宅には被災のダメージがほとんどなく、そのまま居住が可能な場合は自宅避難という選択肢もあります。
避難所での集団生活はストレスが多いと思われるので、そのまま自宅にいられるのであれば自宅避難は良い選択だと思います。
しかし、自宅避難を行う場合に想定しておかなければいけないことは、電気、水道、ガスなどのライフラインがストップしてしまっている可能性です。

基本的には、すべてのライフラインがストップする前提で準備をしておく必要があるでしょう。

特にガスはもっとも復旧が遅いといわれていますので(ガスは漏れると爆発するので安全確認に時間がかかるためです)、ガスを必要とする設備(ガスコンロやお風呂)は、使用できるまでに時間がかかります。
また水道や下水に関しても、電気よりも復旧が遅くなります。飲み水に関しては給水車などでの給水も期待できますが、トイレに使用するような余計な水の供給はないため簡易トイレや災害用のトイレキットなどを備えておくと良いと思います。
食料の備蓄に関しては、2015年に東京都で全世帯に配布された防災マニュアル『東京防災』に書かれていた「日常備蓄」という考え方が実践しやすい良い方法だと思います。


「日常備蓄」とは、災害に備えて乾パンや缶詰めなど普段使わない(食べない)物を特別に用意するのではなく、日頃から使っている食料品や生活必需品を少し多めに購入しておくことです。

この方法であれば、食べもしない保存食料などを大量にため込む必要はなく、日常生活で消費した分を買い足して常に多めに食料を確保しておくだけで、自然と災害に備えておくことができます。

ガスが使えない状況も考えてカセットコンロを用意しておいたり、風呂に入れない場合を考えて身体拭きのウェットティッシュやペーパータオルも多めに備蓄しておくのも良いでしょう。

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このように、個々の居住環境やライフスタイルに合わせた防災の準備が重要だと思います。

 

防災について考える②

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前回からの続きです。

防災について考える① - 災害への備え(装備品)ブログ


自宅での被災に備えるとして、どういったシチュエーションが考えられるでしょうか?
自分の住んでいる地域性を踏まえて考えていきたいと思います。

 

一言で「被災→避難」と言っても居住している地域によって被災後に避難するシチュエーションも異なってくると思います。

都市部、郊外、田園地帯など…被災後の避難場所や避難生活の想定も居住地域によっておのずと変わってくると思います。
まず必要なのは、自分が居住する地域において、どういった準備が必要なのかを考えることではないでしょうか?

 

筆者の場合、東京都内の住宅密集地の一軒家に一人で居住しています。
幸い近くには耐震性の高そうな建造物なども多く、避難場所になりそうな公共施設も徒歩5分圏内に複数あります。そういった地域性を考えると、身を寄せられる施設が付近に複数あるので、野外で野宿をする必要性はあまりなさそうです。

避難をする場合は、小学校や公営の養護施設、区役所など頼れる場所は複数あります。ただ、人口が多い地域なので実際に避難所に付近の住民すべてを収容することは困難だと思われるので、火災による焼失や倒壊などで自宅が居住不可能にならない限り、「自宅避難」が一番現実的だと考えています。
自宅の付近で火災が発生した場合、筆者の自宅周辺は住宅密集地なので延焼は速そうです。そうした場合の避難は、大通りや鉄道の線路、河川など火災の延焼・拡大を防いでくれそうな防火帯が付近にあるので、そこを越えて安全なエリアまで避難する必要がありそうです。幸い徒歩2〜3分で越えられそうな防火帯となる大通りがり、その先は駅のロータリーで開けた場所になっているので、一応の安全は確保できそうです。
また、居住地域はそれなりに海に近い場所ですが、筆者の自宅はこの地域でも一番の高台に建っているので津波が襲ってきても多分大丈夫だと信じています…。逆に、ウチが津波に飲まれるような大津波が来たら、東京の沿岸部は壊滅して誰も助からないと思います…。

このように、地域性を念頭に置いて「何が必要で、何が不要か」をしっかりと見極め、本当に必要備え行うことが重要だと思います。  

 

 

自分の居住地域での被災→避難についての状況整理ができたので、次回は被災の程度に合わせた準備(防災グッズなどの備え)について考えてえてみたいと思います。

 

 

防災について考える①

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 ちょっと、防災のための備えについて考えてみたいと思います。

 

◆被災する場所を考える
防災を考える際、まず災害が起きた時に「どこで」被災するのかを想定してから備えを行うことが必要だと思います。
以下は、筆者のライフスタイルを元にした被災場所の想定を記載します。場所の後ろのパーセンテージは、平日24時間のあいだにそれぞれの場所で被災する可能性を時間で換算してザックリと数値で表しています。

 

①職場(36%)
平日の昼間は基本的に職場に居ますので、平日の日中に災害が起きた場合は、被災場所は職場となります。
筆者の職場では2011年の東日本大震災を受けて防災のための備えを行なったため、非常用の毛布や保存食を社員の人数分用意して保管してあります。
職場で被災した場所は、会社の防災グッズが用意されているので一応安心できます。職場の建物に倒壊の危険がなければそのまま「職場避難」で1〜2日くらいであればしのげると思います。

 

②移動中(14%)
通勤時や外出中に被災する可能性も考えられますが、この移動中を想定して準備を行うことは非常に難しいです。
筆者は有事に備えて最低限の装備品は常に携行していますが、毛布や非常食を常に携行する訳にはいきませんので、想定として移動中の被災は「あきらめる」という結論に至りました。
平日に被災する可能性も約14%と低い数値ですし、移動中に大量の防災グッズを持ち歩くのは困難ですので致し方ないところです。

 

③自宅(50%)
「職場」や「移動中」を除けば、最後の被災場所は「自宅」となります。
生活の半分の時間は自宅で過ごす訳ですから、自宅での被災の可能性が一番高いのは言うまでもないでしょう。防災を考えた時、やはり自宅での被災に備えることが最重要だと思います。

 

 

次回は、自宅での被災を前提にしてどう備えるべきかを考えていきたいと思います。

(`・ω・´)

A1装備

A1装備(A1パック)

携帯性:★★★

有用性:★★★

使用頻度:★ーー

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今回は、筆者的装備品のA1装備のご紹介です。

A1装備(A1パック)は、筆者の20数年間におよぶ装備研究の集大成ともいえる装備です!

 

20代の頃から、自分の持ち物に関しては常にコダワリを持って購入と使用(試用?)を繰り返してきました。

ライフスタイルの変化や時代背景によって必要な装備は常に変化するため、装備品の編成は「これで完成」ということはありませんが、現段階でのA1装備(A1パック)は、最も完成されたシティサバイバルキットの装備パックだという自負があります!

※シティサバイバルキットとは、都市部や日常生活で起こりうる災害や困難に対処するための装備を指します。

 

それでは、A1パックの内容をご紹介していきましょう。

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 ↑これが、A1パックです。

「A1 PACK」と書かれたシールを自作して貼ってありますw

この辺りは自己満足の世界ですねw

 

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 A1パックの入れ物は、100均で買った『まとめて収納カードケース』という商品を使っています。

このカードケースが最高で、ファスナーがL字に開くようになっているので中身が取り出しやすくできています。

このカードケースがあったから、A1パックが完成したと言っても過言ではありません。

 

ここからが装備内容の紹介です。

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1. MOCREO モバイルバッテリー2500mAh LAVO-2500(lightningアダプタ付)

Amazon.co.jp: MOCREO® モバイルバッテリー2500mAh、超薄型モバイルバッテリー LAVO-2500(lightningアダプタ付け): 家電・カメラ

まずは、モバイラーの必需品モバイルバッテリーです。

このMOCREO LAVO-2500は、カードサイズなのでA1パックの入れ物であるカードケースへの収納に大変便利です。

さらに給電用のケーブルが内蔵されているのも高評価な点です。

給電ケーブルはmicroUSBですが、iPhone用のLightning端子の変換アダプタも内装されているので、iPhoneへの給電もバッチリです。

iPhone7のバッテリー容量が1960mAhなので、スペック上2500mAhの容量を持つMOCREO LAVO-2500なら、iPhone7を1回はフル充電できる能力があります。

iPhone7の充電には常に気を使っているので、このMOCREO LAVO-2500を使う機会は滅多にありませんが、いざというときのバックアップ電源として、持ち歩いているだけでものすごく安心できます。

 

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写真は画像加工しているので見えづらいですが、透明なカードスリーブに薄い物をまとめています。

カードスリーブに入れているのは、以下の物です。

 

2.個人情報カード

自分の身元や個人情報をまとめたカードです。

住所はもちろん、血液型や病歴などケガをした際にも重要な情報も記載してあります。また、万が一のために家族や職場の連絡先も記載しています。

 

3.メモ用紙

メモ用にカードサイズのメモ用紙を数枚入れています。

 

4.絆創膏

絆創膏(バンドエイド)です。

ちょっとしたケガの手当の必需品です。

 

5.割れないミラー 名刺サイズ 鏡 (スクエア)

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写真だと真っ黒なカードに見えますが、これはカードサイズの鏡です。薄く柔軟な軽い素材で作られているため、大変携帯に便利です。

普通に鏡として使用できるほか、被災時には救援を呼ぶためのシグナルミラーとしても使えます。

 

6.現金

万が一に備えて、少額ですが紙幣も入れてあります。

 

 

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この緑色の箱が、A1パックの心臓部ともいえるツールボックスです。

このツールボックスは、サイズがちょうど良かったので先に記載したモバイルバッテリーMOCREO LAVO-2500が入っていた箱を流用しています。

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パカッとフタを開けるとこんな感じ。

さらに中はいくつかの収納ボックスに細分化されています。

この中の仕切りやボックスは、筆者が厚紙を工作・加工して作ってあります。

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Box3は取り出せるようにできていて、Box3を取り出してフタを開けた状態が上の写真です。

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ツールボックス内に収められている装備品は以下の通りです。 

 

7.オート ミニモボールペン ブラック NBP-505MN-BK

Amazon | オート ミニモボールペン ブラック NBP-505MN-BK | 文房具・オフィス用品 | 文房具・オフィス用品

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 ものすごく細いボールペンです。

ツールボックスの奥の隙間に収納されています。

メモをとるために筆記具は必須ですが、どうしてもかさばるので細いボールペンを探した結果、Amazonでこのボールペンを見つけました。

 

8.耳かき

ボールペンの下には、耳かきが収められています。

耳かきも、使いたい時にないとモドカシイですからねーw

 

9.印鑑

出先で突然印鑑が必要になる事態に備えて、印鑑を入れてあります。

捺印が必要な所には、だいたい朱肉も置いてあるので、朱肉は入れてありません。

 

10.薬

筆者は持病を持っており、毎朝数種類の薬を常飲しているので、Box1にはその薬が入れてあります。

朝ウッカリ薬を飲み忘れてしまった時(ほぼ薬を飲み忘れることはありませんが…)や、急な外泊の時などに持ち歩いていると安心です。

 

11.爪切り

超コンパクトな爪切りです。

昔買ったお泊まりセットか何かに入っていた物を携帯用として長年愛用しています。

ものすごく小さいので、爪切りとしては使いづらいですが、出先でちょっと爪を切りたくなった時は役に立ちます。

 

12.ビニール袋

小さいビニール袋を折りたたんでBox2に入れてあります。

ビニール袋は、さまざまな用途に使用できます。ゴミ袋、エチケット袋、ちょっとした荷物を入れる手さげ袋などなど…。

 

13.安全ピン

安全ピンは、ボタンの代わりに衣服を留めたりと、衣類のトラブルなどに役立ちます。

これもBox2に入っています。

 

14.ソーイングセット

ボタンが取れてしまった時の応急処置など、衣類のトラブルに対処するために針と糸や替えのボタンなどのソーイングセットを小さくまとめてBox2に入れてあります。

 

15.スペアキー

Box1の下に隙間を作り自宅のスペアキーを入れてあります。

まず起こり得ませんが、万が一鍵を紛失してしまった時などにあると安心です。

 

16.糸ようじ

携帯用の糸ようじを入れてあります。

歯の間に物が詰まってとれないとモドカシイですからね…。

 

17.ゼムクリップ

紙をまとめたりするのに役立つゼムクリップです。

広げれば針金としても使えます。

 

以下はBox3に収められている装備品です。

 

18.Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ

iPhone7用のLightning端子→3.5 mmヘッドフォンジャック端子の変換アダプタです。

iPhone7では、ヘッドフォン端子が廃止されてLightning端子だけになっているので、急に出先でヘッドフォン端子での出力が必要な場面に備えて入れてあります。

ちなみに、筆者は普段iPhone7で音楽を聴くのにBluetoothヘッドフォンを利用しています。

 

19.microUSBケーブル

モバイルバッテリーMOCREO LAVO-2500を出先で充電するような事態に備えて、手持ちのmicroUSBケーブルで一番短い物を入れてあります。

昨今ではminiUSBはほとんど姿を消して、大概の電子機器はmicroUSBに企画が統一されているので、microUSBケーブルを一本持ち歩いていると、何かと潰しが効きます。

 

20.ガムテープ

写真の黒と黄色の細長い物体が、細く丸めた布ガムテープになります。

布ガムテープを適当な長さに切って 、それを端からクルクルと丸めるとものすごくコンパクトなガムテープ巻物が出来上がります。

これ、元々は筆者の趣味のロードバイクでタイヤが裂けてしまった際の補修用テープとして使うために、ロードバイクツールボックスに常備していた物で、筆者も実際にカットパンクの時にタイヤの補修に使ったこともあります。

しかし、タイヤの補修に限らず粘着テープが役に立つシチュエーションは多いので、A1パックにも入れています。

 

21.輪ゴム

輪ゴムを紙に包んで入れてあります。

輪ゴムも用途が多い文具ですので、常備しています。

 

22.ビクトリノックス クワトロドライバー 【純正パーツ】 A.7235

Amazon | VICTORINOX(ビクトリノックス) クワトロドライバー 【純正パーツ】 A.7235 | マルチツール | スポーツ&アウトドア

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写真では、ケーブル類の下になっていてほとんど見えませんが、ビクトリノックスのクワトロドライバーというツールが入っています。

これは本来ビクトリノックスのスイスカードライトという商品のパーツの一つですが、Amazonでバラ売りしていたため購入してA1パックに入れました。

非常にコンパクトで薄いドライバーツールです。

 

 

いかがでしょうか?

手のひらサイズのカードケースに22種類ものツールが収められたシティサバイバルキットです。

 

ここに至るまでには、長い時間をかけて様々な試行錯誤やツールの取捨選択が行われてきました。

正直 、この執念とコダワリはほとんど病気ですがw

実際に、何度か致命的なシーンで、このA1パックに救われたこともあります。

 

無くても日常生活に支障はありませんが、持っているととても安心できます。

 

皆さんも自分のライフスタイルにあったシティサバイバルキットを自作してみてはいかがでしょうか?

 ( ゚∀゚)ノ

 

A0装備

 

筆者流の装備カテゴリー(装備カテゴリー - 災害への備え(装備品)ブログ)の内容紹介です。

今回ご紹介するA0装備は、A装備の中でももっとも基本的な装備品です。

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実は、当ブログでこれまで紹介してきた装備品

 

「日本手ぬぐい」「日本手ぬぐい」 - 災害への備え(装備品)ブログ

「小さい十徳ナイフ(ビクトリノックス・クラシックSD)」「小さい十徳ナイフ」 - 災害への備え(装備品)ブログ

「財布(abrAsus(アブラサス)薄い財布)」「財布」 - 災害への備え(装備品)ブログ

「携帯電話(スマートフォン)」「携帯電話」 - 災害への備え(装備品)ブログ

 

の4つが、A0装備になります。

※各装備品の詳しい説明は各々のブログページをご確認ください。

 

A0装備は、基本的に手ぶらでカバンなどを持っていない状態を想定しており、装備うんぬんを気にする前に常に身につけている「最低限の装備品」という意味で、あえて「0(ゼロ)」という呼称にしてあります。

 

ハンカチ代わりの手拭き汗拭きとしての「日本手ぬぐい」。

自宅や会社の鍵と一緒にキーホルダー代わりの万が一の備えとしての「クラシックSD」。

コンパクトで薄く邪魔にならない「薄い財布」。

 現代人のマストアイテム「携帯電話(スマートフォン)」。

 

これらが、三種の神器 ならぬ筆者流「四種の神器」です。

最低限、この4つの装備があれば何とかなります。

 

ぶっちゃけ、財布(お金)とスマホ(通信手段)さえ持っていれば、今の世の中どうとでもなりますけどねw

 

装備カテゴリー

装備カテゴリー

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 中二病っぽい感じでお恥ずかしいですが、

(;ˆ_ˆA

筆者は装備品を分類するために呼称をつけて整理・編成しています。

 

A装備:もっとも基本的な装備。宿泊をともなわない外出を想定した軽装備。

B装備:通称ビジネス(Business)装備。通勤用の装備。

C装備:通称サイクル(Cycle)装備。筆者の趣味であるロードバイク用の装備。

D装備:宿泊用の装備。

E装備:通称エマージェンシー(Emergency)装備。災害用の緊急防災装備。

 

 上記の5つが用途ごとに分けられた装備カテゴリーです。

 

各装備カテゴリーには「A1装備」や「D2装備」などランクによって装備内容が設定されています。

中には「A1パック」のように、A1装備専用パックを作ってあり、そのパックを持ち出すだけで装備が完了するようにセッティングしてあります。

 

装備カテゴリーの内容に関しては、このブログでおいおい説明していきたいと思っています。

( ゚∀゚)ノ

 

 

「携帯電話」

「携帯電話(スマートフォン)」

携帯性:★★★

有用性:★★★

使用頻度:★★★

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 いうまでもありませんが、携帯電話 は現代人のマストアイテムです。

 

携帯電話とインターネットの出現が、21世紀の社会や文化を作り上げているといっても過言ではありません。

 

とりわけ、携帯電話とインターネット機能(正確にはインターネットに接続できるパソコンの機能)を併せ持ったスマートフォンは、現代をもっとも象徴するアイテムです。

 

このブログも、スマートフォンで書いていますし、今更スマートフォンの便利さを書いても意味がありません。

そこで、今回は災害時や緊急時にスマートフォンがどのように役立つか?

どんな使い方ができるのかを考えてみたいと思います。

 (ちなみに、筆者は生粋のiPhoneユーザーのため、基本的にiPhoneを使った場合を想定して書きますが、たぶんAndroid携帯も大きな違いはないと思います)

 

◆通信手段

携帯電話(スマホ)は言うまでもなく電話ですから、そのまま他者と連絡をとる通信手段として使えます。

ただし、2011年に発生した東日本大震災の際は、東京都内で勤務している筆者もまったく電話が繋がらないという事態を経験しました。

有事の際は、回線が混雑して電話としての機能はあまり役立たないかもしれません。

 

一方で、メールやSNSなどインターネット回線を利用した通信手段は(100%の状態ではないにしろ)利用が可能でしたので、家族に最低限の安否を伝えることはできました。

そういった意味でも通信手段としてのスマホは有用です。

 

◆情報収集ツール

スマートフォンはインターネットの閲覧が可能ですので、ネットから情報を得ることができます。

携帯電話会社の通信電波が混雑または制限されていても、Wi-Fiなどでもインターネットを利用することができます。

インターネットにアクセスさえ出来れば、無限に情報を収集できますので、大変心強い限りです。

また、2011年の東日本大震災の際には鉄道などの公共交通機関が全てストップしてしまったため筆者は職場に宿泊して夜を明かしたのですが、その際にはスマホのラジオアプリを使用してWi-Fiでのインターネット経由でラジオを受信して情報を得ることができました。

この時、災害時に正確な情報を得ることの重要性と、情報収集の手段を確保することの必要性を思い知りました。

普段から携帯ラジオは持ち歩けませんので、スマホがラジオの代わりになるのはおおいに助かります。

皆さんも、万が一に備えてラジオアプリをインストールしておくことをオススメします。

 

◆ライト

これは案外見過ごされがちですが、筆者はスマホは最高の光源(ライト)だと思っています。

都会に住んでいると灯りに困ることはほとんどありません。夜でも街灯が夜道を照らし、24時間営業のコンビニや飲食店が煌々と町を照らしてるため、ライトの必要性をあまり感じません。

 

しかし、災害が発生して電気がストップすれば光は失われます。それが夜だったり、地下街だった場合には完全に暗闇となってしまいます。

そういった場合を想定して、防災マニュアルなどでは、普段から懐中電灯などのライト類の持ち歩きを推奨していますが…普段からライトを持ち歩くなんて面倒この上ないですよね…。

なので筆者は有事の際のライトはスマホで十分だと考えています。

 

スマホ画面の灯りだけでも暗闇で足元を照らす光源としては十分な明るさがあります。

また、iPhoneにはスマホカメラのライトを点灯したままにする機能があり、ちょっとした懐中電灯並みの明るさがあるので、緊急時にはライトとして十分機能してくれます。

このライト機能ですが、以前旅行先で宿泊施設から近くの温泉に行った帰り、夜になってすっかり暗くなり街灯もない道だったため、真っ暗で足元すら見えない状態だった時に大活躍してくれました。田舎道で歩道のすぐ脇は農業用の水路になっていたので、灯りが無ければ安心して歩くことができないところでした…。

この筆者の経験からも、スマホは災害時にライトとして活躍してくれることは請け合いです。

 

◆救助アラーム

地震などが発生して被災した場合、倒壊した建物内に閉じ込められて救助が必要な状況におちいるかもしれません。

そういった事態に備えて防災マニュアルでは、ホイッスル(笛)の携帯を推奨しています。このホイッスルを吹くことで救助隊などに自分の存在と場所を知らせるための手段なのですが…このホイッスルも普段から持ち歩くことはあまり無いと思います。

 

そのでスマホの登場です!

音楽プレーヤーや目覚ましとしても機能もあるスマホですから、音を鳴らすことは得意分野です。

ボリュームを最大にして音を鳴らせば、閉じ込められた状況でも外部に存在を伝えることができます。

 

ホイッスルやスマホがなくても、大声で叫んで助けを呼ぶことはできますが、大声を出し続けることは体力の消耗にもつながりますし、瓦礫のホコリなどで喉を痛めて声が出し辛くなっている可能性もありますので、スマホによる救助アラームの発信は有効な方法だと思います。

 

◆記録媒体

被災時にメモ帳や筆記具を携帯しているとは限りません。そんな時もスマホが活躍してくれるでしょう。

スマホのメモアプリを使って避難に必要な 情報をメモしたり、カメラアプリで情報を撮影して記録しておくこともできます。

 

近年では、被災者がスマホで被災時の動画や写真を撮影して、それがニュースで使用されたり貴重な記録映像となる場合もあります。

(命の危険が迫っている状態で、動画の撮影はあまりオススメできませんが…)

 

◆精神安定

被災するとものすごく不安になると思います。

普段感じることのない生命の危機にさらされた時に冷静さを保つことは難しいでしょう。

しかし、そんな時こそ冷静さを失わず助かる方法を模索する必要があると思います。

 

皆さんのスマホにも、大好きな音楽や大切な人との想い出の写真などが収められていると思います。心細くなったり不安で押しつぶされそうな時は、そういった想い出を見たり聞いたりすることが精神の安定につながり、冷静さを取り戻してくれるのではないでしょうか?

 

 ◆電池が切れに注意

ここまで災害時のスマホの有用性や活用法について書いてきましたが、そんな便利なスマホも電池が切れてしまっては使い物になりません。

有事に備えて電池が切れ対策は普段からしておきましょう。

 

外出前にはできるだけ充電を100%にしておくとか、出先での電池が切れに備えてモバイルバッテリーを携行するなど、いざという時に電池が切れにならないように、十分注意しましょう。

 

 

 

普段から肌身離さず持ち歩いているスマホ

有事の際にも役に立ってくれる心強い存在です!

( ゚∀゚)ノ